2024年06月26日
転職活動をしていると、求人の応募資格に「実務経験〇年以上」と記載されているケースがあります。
この実務経験とは、実際に仕事で従事した期間のことです。
実務経験を満たしている場合でも、企業に貢献できる点をアピールできなければ採用に届かないでしょう。
また、実務経験がない場合も応募できないわけではないため、あきらめる必要はありません。
本記事では、実務経験を転職でアピールするコツや実務経験がない場合の対処法などについて解説します。
実務経験のアピール方法や実務経験がないときの対処法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 実務経験とは?
実務経験とは、仕事で実務に従事していた期間のことです。
たとえば、一般事務職で5年間勤務していた場合は、「一般事務としての実務経験5年」です。
アルバイトの場合は正社員や派遣に比べて労働時間が短いケースが多いため、「週〇日何時間勤務を△年」という点を明確にしておいたほうがよいでしょう。
複数の企業で同じ実務経験をしていた場合、経験年数は合算しても問題ありません。
企業が実務経験を求める理由として、以下の2点です。
・即戦力となる人材を確保できる
・研修など人材育成のコストを削減できる
特に、管理職のような役職がある人材や専門職を中途採用する場合は、採用後すぐに活躍できる人材を求めているため実務経験が重視されます。
2. 転職時に実務経験を効果的にアピールするための3つのポイント
転職する際に効果的に実務経験をアピールするポイントを3つ解説します。
・ポイント①実務経験をすべて洗い出す
・ポイント②具体的な数字やデータを盛り込む
・ポイント③企業が求めている経験スキルと実績を紐づける
2-1. ポイント①実務経験をすべて洗い出す
過去の経験で自分が身につけたスキルや能力を把握していないと、企業にアピールができません。
企業に自分の能力をアピールするために、実務経験の洗い出しは重要です。
実務経験を洗い出すときは、できるだけ具体的に出しましょう。
エンジニアの実務経験がある場合、エンジニアの経験年数だけでなく、過去に経験したプログラミング言語や開発環境なども挙げるとよいでしょう。
2-2. ポイント②具体的な数字やデータを盛り込む
実務経験をアピールする際は、具体的な数字やデータを盛り込みましょう。
実務経験は、ただ経験年数を伝えるだけでは採用される確率は低くなります。
具体的な数字やデータを用いると、説得力が増し採用者に信用してもらいやすくなるため、具体的な数字やデータを盛り込むのは重要です。
具体的には、以下のような経験を挙げるとよいでしょう。
営業の場合 | ・営業成績年間1位獲得
・成約率50%達成 など |
エンジニアの場合 | ・担当したプロジェクトの規模や役割、ユーザー層 など |
嘘の実績をアピールして採用に至ったとしても入社後にすぐに発覚する可能性が高く、トラブルの原因にもなりかねないため、正直に実績をアピールしましょう。
2-3. ポイント③企業が求めている経験やスキルと実績を紐づける
企業が求める経験やスキルと実績を紐づけるのも、効果的にアピールするためのポイントです。
たとえば、コミュニケーションスキルをうまく生かして顧客との関係性構築を期待されていることが募集要項から確認できる場合、求職者がアピールすべき点はコミュニケーションスキルの高さの裏付けとなる実務経験です。
具体的には、既存顧客に向けたルート営業や代理店営業などの実務経験がアピール要素となるでしょう。
反対に、同じ営業の実務経験だとしても、新規のテレアポの実績やWeb広告での集客の実績などは、この案件のアピール要素としてはあまりアピール要素にならないかもしれません。
このように、企業の求めている経験やスキルと実務経験を結びつけてアピールするようにしましょう。
3. アピールできそうな実務経験がないときの4つの対処法
アピールできそうな実務経験がないときの対処法として、以下4つが挙げられます。
・未経験OKの求人に応募する
・特性・スキル・資格などを活用する
・派遣・パートで実務経験を積む
・未経験からでもチャレンジしやすい職種に応募する
3-1. ①未経験歓迎の求人に応募する
実務経験がない場合は、実務経験がなくても応募可能な「未経験歓迎」の求人を探してみましょう。
ただし、未経験歓迎の求人案件は決してハードルが低いわけではありません。
・求人数が限定される
・多くの求職者が応募するため、倍率が高くなりやすい
・未経験歓迎の求人でも、経験者からの応募の方が採用に至りやすい傾向がある
したがって、幅広く求人を探すとともに、優先順位を意識して求人に応募するように意識されることをおすすめします。
3-2. ②特性・スキル・資格などを活用する
特性・スキル・資格などを活用するのも、アピールできそうな実務経験がないときの対処法です。
実務経験がない場合は、企業側は特性・スキル・資格を見て、人材が活躍できるか否かを判断するためです。
これらのポイントで効果的なアピールができれば、実務経験の不足を補うことも可能です。
アピールにつながる具体的な項目は、以下のようなものが挙げられます。
・何事も根気強く取り組む性格で、必ず最後までやり遂げる
・Webデザインの実務経験はないが、独学で勉強しておりポートフォリオを提示できる
・日商簿記2級の資格を有している
短期間で取得できる資格や身につけられるスキルがあれば、転職前に身につけておくのもおすすめです。
3-3. ③派遣・パートで実務経験を積む
未経験の職種に転職したい場合、派遣やパートで実務経験を積んだあとに正社員を目指すのも1つの方法です。
正社員だと実務経験が求められる場合でも、派遣やパートだと未経験でも転職できるケースがあるため、転職のハードルが低くなります。
また、派遣の場合、勤務態度や実績などが評価されれば正社員になれる可能性もゼロではありません。
派遣やパートの期間も実務経験に含まれるため、正社員にこだわらずに働くのも検討してみてください。
3-4. ④未経験からでもチャレンジしやすい職種に応募する
アピールできる実務経験がない場合、未経験からでもチャレンジしやすい職種に応募するのも対処法の1つです。
未経験からでもチャレンジしやすい職種を、いくつかご紹介します。
・事務職(経理を除く)
・ホテルスタッフ
・アパレルスタッフ
・コールセンター
・工場スタッフ
・ドライバー
上記職種でも実務経験を必要とする企業もあります。
未経験から挑戦できる職種ではありますが、どの職種も経験者が優先されることを頭に入れておきましょう。
ドライバーについては、以下の記事で詳しく解説しているため、ドライバーに興味のある方は参考にしてください。
関連記事:プロドライバーの定義とは?仕事内容な必要なスキルについて解説
4. まとめ
転職活動の際に求人に記載されている実務経験とは、仕事で実務に従事していた期間のことです。
実務経験はあるほうが優先されますが、実務経験がなくても企業で活かせるスキルや経験があれば採用される可能性はあります。
また、実務経験がなくても未経験OKの求人や自分のスキルをアピールすることで転職できるケースもあります。
転職活動をする際は、過去の経験を見返して自分のスキルや能力を見つめなおしましょう。
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