2022年06月20日
お抱え運転手を採用するにあたり、二種免許をもっていることは、「お客様を乗せて安全に走ることに慣れている」という経験があることを認めるものです。
しかしお抱え運転手にとって必要なものは、免許だけではありません。
お抱え運転手は、さまざまなスキルが必要な職種。
そのスキルが身についているか採用時に判断することが重要です。
そこで今回は、二種免許以外にお抱え運転手に必要なスキルとそれを見極める方法をご紹介します。
「お抱え運転手は二種免許が必要?」
「優秀なお抱え運転手を採用したい」
といった方に役立つ記事になっております。
ぜひ最後までお読みいただき、採用活動にお役立てください。
1. お抱え運転手に必要な免許
お抱え運転手は、「普通自動車第一種運転免許」のほかに特別必要な資格はありません。
お客様を目的地までお送りするタクシーやハイヤーの運転手は、「普通自動車第二種運転免許」が必要です。
しかしお抱え運転手は「普通自動車第一種運転免許」で仕事ができます。
この違いは、営利目的かどうか。
タクシーやハイヤーは事業用の緑ナンバーで、有料でお客様をお送りします。
お抱え運転手は、お送りすること自体に料金は発生しません。
運転するのも、白ナンバーの役員車となります。
ただし「普通自動車第二種運転免許」は、お客様を乗せた運転に慣れていることを証明できる資格。
二種免許をもっている人材であれば、ある程度安心して運転を任せられるでしょう。
2. 二種免許以上にお抱え運転手に必要なもの
お抱え運転手にとって、もちろん「普通自動車第一種運転免許」は必要な資格です。
しかしそれ以上に、お抱え運転手には必要なものがあります。
それがさまざまなスキルです。
2-1. ビジネスマナーが身についている
社会人として身につけておくべきビジネスマナー。
とくに目上の方や役職のある方と接することの多いお抱え運転手にとっては、必須のスキルです。
ビジネスマナーの中でも「身だしなみ」「言葉遣い」「挨拶」といった基本をしっかりマスターしていなければ、失礼にあたります。
2-2. 守秘義務の徹底ができる
お抱え運転手は、業務をこなすためにも役員と信頼関係を築く必要があります。
そのためにも守秘義務の徹底は、欠かせないスキルです。
運転中、車内の会話はどうしても耳に入ります。
しかしこれらすべての内容は他言無用。
むしろ無関心でいることが一番です。
担当する役員のプライベートやスケジュールなど、仕事上知りえた情報も一切口外禁止です。
おしゃべり好きやうわさ話が好きな方は、役員運転手には不向きともいえます。
2-3. 細やかな心配りができる
役員の仕事がスケジュール通りに進む手助けをするのが、お抱え運転手の仕事です。
これは時間通りに運行するだけではありません。
常に役員が快適に過ごせるように気配りすることも、重要な仕事の一環です。
たとえば普段役員が飲んでいる飲み物を常に車内に常備し、いちいち買いに出なくてもいいようにすること。
移動中の車内では役員に常に気を配り、書類を読んでいるときはトンネルに入らない。
室内の温度は、常に役員に快適なように合わせる…といったことが考えられます。
常に相手のことを考え、最善の策をとれる役員運転手が優秀なお抱え運転手といえるでしょう。
3. お抱え運転手の採用で二種免許以外の注目ポイントは?
では実際にお抱え運転手を採用する場合、二種免許以外にどういった点に注意しながら面接を行えばよいでしょうか?
ここでは注目すべき4つのポイントをご紹介します。
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「役員運転手の失敗しない採用法|優秀な人材を雇用する6つのポイント」
3-1. 時間に正確
お抱え運転手にとって、遅刻は論外。
社会人としても、約束の時間を守ることは最低限のルールです。
もし公共交通機関の遅延といった、どうしようもない理由があるのであれば、一度連絡をしてくるようでなければ運転は任せられません。
反対に早すぎるのも問題です。
お抱え運転手の業務では、役員を取引先に早くお送りすることが目的ではなく、適切な時間にお送りすることが重要です。
早すぎるのは、相手の都合を考えていないように感じられます。
3-2. 身だしなみ・挨拶・言葉遣い
まず見た目で判断できるのが身だしなみです。
身だしなみは、ビジネスマナーの基本であり、相手に対する気配りでもあります。
しわや汚れのないスーツや靴・スッキリとした髪型・きれいに剃られたひげなど清潔感があることが理想です。
また最初の挨拶がしっかりできるか、質問に対する受け答えで言葉遣いがおかしくないかを判断します。
敬語を話せていてもぎこちないようであれば、話し慣れていないことが分かるでしょう。
また語尾を伸ばすなど言葉遣いに癖のある方も、相手の気分を害する可能性があり注意が必要です。
3-3. コミュニケーション能力
役員だけでなく仕事で連携が必要な秘書や取引先の方など、お抱え運転手は人と接する機会が意外とあります。
当然コミュニケーションがうまく図れなければ、仕事はスムーズに進みません。
会話のキャッチボールができるかどうかが問題です。
面接時にコミュニケーション能力が身についているか判断するために、以下のような質問をしてみましょう。
「仕事上でコミュニケーションをスムーズにするために必要なものは何だと思いますか?」
普段から周りに気を配ってコミュニケーションできているか判断できます。
また最初に簡単な自己紹介をしてもらうのもよいでしょう。
面接の場では、自分の好きなように話せるチャンスはあまりありません。
自己紹介で相手の求めていることを話せるか、相手の目を見て話せているかといったことから、コミュニケーション能力の有無を判断できます。
3-4. 立場や状況に応じて対応する力
こちらからの質問が終わらないうちに答え始める方や、質問とは違う答えが返ってくる、聞いてもいないことまで話すといったタイプの方は要注意です。
お抱え運転手はあくまでも裏方の仕事。
自分が表に出たがるタイプは向いていません。
おしゃべりな方は、守秘義務の徹底ができるかという面でも不安があります。
これらのことを見極められれば、ある程度お抱え運転手としての適性があるか判断できるでしょう。
ただし担当する役員との相性や、運転技術などは試してみなければ分からない部分です。
雇用して失敗したと感じても、クビにできるわけではありません。
では、よい人材を雇用するにはどうすればよいでしょうか?
4. 優秀なお抱え運転手は派遣・請負会社に依頼
自社雇用にこだわらないのであれば、お抱え運転手専門の派遣・請負会社に依頼する方法があります。
お抱え運転手の派遣・請負会社に所属するドライバーは、さまざまな研修を受けているお抱え運転手のプロ。
必要なスキルをもった人材が揃っています。
ただし会社によって研修内容は異なります。
しっかり研修を行っているかの見極めが必要です。
都内では、20年以上の歴史をもつ派遣・請負会社「セントラルサービス」が、充実した研修内容を誇っています。
運転技術はもちろんビジネスマナーや気配り、ルート設定の方法など、お抱え運転手に必要なスキルを網羅しており、優秀な人材が期待できるでしょう。
5. まとめ
お抱え運転手の採用時、「普通自動車第二種運転免許」をもっている人材は、人を乗せて走ることに慣れているという判断の材料になります。
ただしお抱え運転手に必要なのは、運転技術だけではありません。
ビジネスマナーや守秘義務の徹底・心配りなどのスキルも求められます。
面接時それらの見極めは簡単ではありませんが、ご紹介したような方法や、場合によっては派遣・請負会社のドライバーも検討し、失敗しない人材の雇用を目指しましょう。
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