2024年11月28日
「タクシー運転手は誰でもなれる」
と耳にしたことはありますか?
もちろん、実際には誰でもなれる仕事ではありません。
免許が必要であることに加え、運転技術や道に迷わないなどのスキル面も非常に重要です。
本記事では、タクシー運転手への転職を検討している方に、必要な資格やスキルなどを解説します。
最後には、タクシー運転手以外で高収入を目指せる運転の仕事も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
1. タクシー運転手は誰でもなれる?必要な免許・スキルとは?
タクシー運転手になるためには、資格が必要です。
資格を取得してから転職活動を始める必要はありませんが、タクシー運転手として働くにはどんな資格が必要か、また必要なスキルは何かを理解しておきましょう。
1-1. タクシー運転手に必要な免許・資格
最初にタクシー運転手に必要な免許・資格を確認しておきましょう。
1-1-1. 必要な免許・資格
タクシー運転手は、普通自動車第二種運転免許が必要です。
二種免許は、営業目的でお客様を目的地まで届ける場合に必要になる免許です。
二種免許は学科試験と技能試験に合格後、講習を受講しなければいけません。
二種免許に加えて、働く地域によっては「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」の合格が必要となります。
自分の働く地域では試験の合格が必要かどうか、確認しておきましょう。
1-1-2. 資格の難易度
警察庁交通局運転免許課の運転免許統計令和5年版によると、普通自動車第二種運転免許と普通自動車第一種運転免許の合格率は以下のとおりでした。
・二種免許:2%
・一種免許:6%
合格率だけで一概に難易度を判断することは難しいですが、二種免許は4割以上の受験者が不合格となっている状況から、誰でも合格できる試験ではないといえます。
1-1-3. 普通自動車第二種運転免許の取得方法
二種免許を取得するためには、自分で教習所に通い取得する方法と、タクシー会社の資格取得制度を利用して取得する方法の2つがあります。
どちらの方法も受験資格や試験内容は同じです。
タクシー会社の資格取得制度を利用した場合は、取得にかかる費用の一部または全額を会社が負担するケースが一般的です。
ただし、資格取得制度を利用するためには、条件が設けられている場合もあるため、注意しましょう。
1-2. 必要なスキル
タクシー運転手には資格以外にも、スキルが必要となります。
タクシー運転手へ転職したい場合は、スキルを身につけているか、スキルを身につけるために努力できるかを考えてみましょう。
1-2-1. 運転技術
タクシー運転手には、運転技術が求められます。
タクシー運転手の主な業務は、お客様を目的地まで届けることです。
事故を起こすと自分だけでなくお客様の命に関わるかもしれないので安全運転は必須です。
交通ルールを順守する、集中して運転する、急ブレーキ・急発進を避けるなどを意識して、安全運転を心がけましょう。
1-2-2. 土地勘や道路に関する知識
タクシー運転手は、土地勘や道路に関する知識が必要です。
お客様からの満足を得るためには、単に目的地にお届けするだけでなく最短かつ快適なルートを選ばなくてはなりません。
渋滞や工事などその日の状況によって最短ルートで案内できるように、土地勘をもち複数のルートを把握しておく必要があります。
1-2-3. 接客スキル
タクシー運転手は、接客スキルも必要です。
タクシーは、お年寄りからビジネスマンまで幅広い年代の方が利用するため、お客様によって対応を分ける必要があります。
また、閉鎖された空間でお客様と接するため、対応を誤ってしまうとトラブルに発展しかねません。
タクシー内で電話や仕事をしている方には静かな空間を提供したり、話が好きな方には会話を積極的にしたりと臨機応変に対応しましょう。
2. タクシー運転手に向いている人の特徴
タクシーの運転手になるためのスキルや知識については、運転ができる方にとってはそれほどハードルが高いものではないかもしれません。
ただし、適性が合わない場合には、タクシー運転手の仕事が辛いと感じる場合があります。
この章では、タクシー運転手に向いている人の特徴を解説します。
関連記事:タクシー運転手は「やめておいた方がいい」と言われるのはなぜ?向いている人の特徴とは?
2-1. コミュニケーション能力が高い人
タクシー運転手は、さまざまなお客様を乗せるためコミュニケーション能力が必要です。
お客様に合わせて会話をしたり、車内環境を整えたりして、短い時間でもお客様が快適と感じる空間を作り出せれば、指名やチップがもらえ売上アップにつながる可能性があります。
タクシー運転手にとってコミュニケーション能力は、売上のアップ・お客様満足向上など幅広い範囲で役立つスキルです。
2-2. 時間の管理が得意な人
時間の管理が得意な人も、タクシー運転手に向いています。
タクシー運転手は、1人で働く時間が多いため、休憩時間やペース配分は自分で決められます。
また、効率よく売上につなげるペース配分をするためには、時間配分が不可欠です。
無理をしすぎて体調を崩すと、無収入の期間が生じてしまうリスクにもつながります。
時間を管理し、無理のないペースで仕事を進める能力が求められます。
3. 運転の仕事で高収入を目指すなら役員運転手もおすすめ
タクシー運転手に必要なスキルがなかったり、向いている人の特徴に当てはまらなかったりしてタクシー運転手への転職に踏み出せない方は、役員運転手の仕事を検討してみるとよいでしょう。
この章では、役員運転手の業務内容や報酬について解説します。
3-1. タクシー運転手と役員運転手の違い
役員運転手は、社長など役職のある方の送迎を担当するのが主な業務です。
タクシー運転手と異なり、二種免許の取得が不要でお客様も固定されています。
ただし、運転技術や気配り、ビジネスマナーはタクシー運転手よりも求められる可能性があります。
タクシー運転手とは異なるストレスがかかるかもしれないため、あくまでも転職先候補の1つとして役員運転手という仕事があることを頭に入れておくとよいでしょう。
関連記事:役員運転手の実態とは?将来性や勤務先を選ぶポイントを解説!
3-2. 役員運転手の報酬
役員運転手の報酬は、タクシー運転手と異なり固定給です。
役員運転手の平均年収は、約400万円です。
雇用形態や勤務時間、働く地域によって変動はあるため、あくまで参考程度にしておきましょう。
4. まとめ
タクシー運転手は、二種免許の取得が必要だったり、土地勘や道路に関する知識などが必要だったりするため、誰でもなれるわけではありません。
しかし、適性があれば未経験でも採用される可能性があるため、資格やスキルがないからといってあきらめる必要はありません。
本記事で解説した、向いている人の特徴に当てはまる、またはスキルアップに向けて努力できる場合は、タクシー運転手に挑戦してみましょう。
タクシー運転手以外も選択肢に入れる場合は、役員運転手を検討してみてください。
役員運転手は、社長や役員など役職のある方の送迎をする仕事で、人の役に立てやりがいを感じられます。
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