2024年02月29日
ビジネスマナーは、車の送迎において大変重要なスキルです。
特にお客さまである上司や役員、重役の方を乗せる場合は、意識しなくてはいけません。
しかし「具体的にどのようなマナーがあるのかわからない」という方も多いでしょう。
この記事では、車の送迎におけるビジネスマナーについて、詳しく解説します。
ビジネスマナーを身につける方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 車の送迎にてビジネスマナーが必要な理由
車の送迎にてビジネスマナーが必要な理由は、社外のお客さまや上司を送迎する場合に、不快感を与えないようにするためです。
とくに、役員運転手のような会社の役員や重役のお客さまを乗せる機会が多い運転手にとっては、ビジネスマナーは必須のスキルといえます。
しかし、ビジネスマナーはすぐに身につくものではありません。
事前にしっかり学んでおき、実践を繰り返して覚えていきましょう。
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2. 車の送迎における6つのビジネスマナー
車の送迎においても、ビジネスマナーは存在します。
主なものは、以下の6つです。
・車における上座・下座
・身だしなみ・言葉遣い
・車内で快適に過ごせるような配慮
・停車位置
・荷物の取り扱い
・ドアの開閉
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2-1. 車における上座・下座
車においても、上座・下座は決められています。
しかし、状況や乗る車によって上座・下座の位置は変わるため、注意が必要です。
ここでは代表的なパターンをいくつか例に挙げ、解説します。
2-1-1. お客さまが1人の場合
運転手が社内の人間かつお客様が1人の場合は、上座は後部座席中央です。
お客様が1人でゆったりと座れるよう、後部座席にお通ししましょう。
2-1-2. お客さまが複数人の場合
運転手が社内の人間かつお客さまが複数人の場合は、上座は助手席となります。
上座からの順番は、以下の通りです。
・助手席
・運転席後ろ
・助手席後ろ
・後部座席中央
基本的には上記の通りですが、状況や先方の意向によって臨機応変に対応しましょう。
2-1-3. 運転手が外部の人間の場合
タクシーなど運転手が外部の人間の場合は、運転席のすぐ後ろが上座となります。
上座からの順番は、以下の通りです。
・運転席後ろ
・助手席後ろ
・後部座席中央
・助手席
基本的には、下座となる助手席に座る人が支払いや道案内などを担当します。
2-1-4. 大人数が乗れる車の場合
7人乗りの車など、座席が3列あるような車の場合も、運転席のすぐ後ろが上座です。
上座からの順番は、以下のようになります。
・運転席後ろ
・助手席後ろ
・2列目座席中央
・助手席
・3列目運転席後ろ
・3列目助手席後ろ
3列目が下座となるのは、乗降しにくいことが理由です。
2-1-5. 女性や和服のお客さまがいる場合
女性や和服のお客さまがいる場合は、後部座席の中央や3列目の座席にはならないよう配慮が必要です。
後部座席の中央や3列目の座席は乗降しにくく、足元が高くなっている場合もあります。
そのため、足を開いて座らなければならず、スカートや和服を着ている方には座りにくい可能性が高いです。
女性や和服のお客さま以外でも、乗りやすい座席は人によって異なります。
上座・下座にこだわりすぎず、状況にあわせて対応しましょう。
2-2. 身だしなみ・言葉遣い
車の送迎にかかわらず、身だしなみは必須のビジネスマナーです。
お客さまに与える印象を良くするためにも、気にかけるようにしましょう。
具体的には、ネクタイのゆるみを直す、革靴の汚れをふき取る、シャツなどにしわや汚れがないよう確認するなどの配慮が必要です。
とくに車内では、においを気にされる方も多くいます。
お客様が快適に過ごせるよう、必ずチェックしましょう。
また、言葉遣いも印象を左右する重要な部分です。
お客さまを不快にさせない言葉選び、適切な話し方にも気をつける必要があります。
2-3. 車内で快適に過ごせるような配慮
お客さまが車内で快適に過ごせるよう、さまざまな配慮も必要です。
具体的には、以下のような項目が挙げられます。
・清潔感
・室温
・運転技術
・車内での過ごし方
車内は常に清潔感を保てるよう、お客さまを乗せる前には清掃が必須です。
運転中も、室温や運転方法に気を配らなければいけません。
急ブレーキや急発進はお客さまに負担をかける恐れがあるため、控えましょう。
また、車内での過ごし方も、お客さまにあわせる必要があります。
お客さまの中には、話すのが好きな方や車内で作業を行いたい方など、さまざまな方がいらっしゃいます。
運転だけに集中するのではなく、お客さまの様子も確認し、お客さまが求める過ごし方にあわせる配慮が大切です。
ただし、車内で見聞きしたことやお客さまと会話した内容などには守秘義務があるため、注意しなくてはいけません。
外部に決して漏らさないよう、徹底した管理が必要です。
2-4. 停車位置
停車する場所も、お客さまの迷惑にならないよう配慮しましょう。
たとえば、水溜まりや植え込みの近くなどは降りにくいため、避けなくてはいけません。
また、会社など建物の前まで送迎する際も、できる限り建物に近づけて停車するのがよいでしょう。
お客さまをなるべく歩かせずに済むため、負担を軽減できます。
2-5. 荷物の取り扱い
座席に持ち込むには大きいと思われる荷物は、トランクを利用するのが良い方法です。
しかし、必ずお客さまへ利用されるか確認しましょう。
お客さまが「トランクは利用しない」とおっしゃる場合は、無理にトランクの利用をおすすめする必要はありません。
また、トランクへお客さまの荷物を入れる際は、ぶつけたり傷つけたりしないよう丁寧に扱いましょう。
なるべく運転中にトランクが動かないよう、積み方にも注意が必要です。
2-6. ドアの開閉
乗降する際、ドアの開閉方法にも気配りが必要です。
自動車の場合、タクシーやバスとは異なり、基本的には運転手が手動でドアを開閉します。
基本的には、助手席側のドアを左手で開け、右手で「どうぞ」というように乗車のご案内をしながらドアを開きます。
お客さまが降りる際は、車の縁に頭をぶつけないよう、縁の部分に手を添えておくとよいでしょう。
また、ドアを閉める際は、ゆっくり閉めるようにしましょう。
お客さまの服や鞄などが挟まらないよう、注意が必要です。
プロのドライバーは、ドアを閉める直前、最後の10cm程度のところで一度ドアを止めるという配慮も行います。
プロの配慮を目指し、気をつけるとよいでしょう。
3. 車の送迎におけるビジネスマナーはどこで学ぶ?
車の送迎におけるビジネスマナーを学ぶには、役員運転手業務を専門的に行う会社に就職し、研修を受ける方法がおすすめです。
役員運転手とは、社内外の役員や重役の方を送迎する業務。
そのため、役員運転手業務を専門的に行う会社では、役員や重役の方を前にしても問題ない程度まで、ビジネスマナーについての研修を受けられます。
また、知識を学ぶだけでなく、実務研修を受けられるケースもあります。
以上の理由から、車の送迎においてのビジネスマナーを学びたい方は、役員運転手業務を専門的に行う会社への就職を検討してみるとよいでしょう。
役員運転手業務を専門的に行う会社としては、たとえば「セントラルサービス」が挙げられます。
「セントラルサービス」は、都内を中心として役員運転手の請負・派遣を行う会社です。
丁寧な研修を実施しているため、今まで車の送迎におけるビジネスマナーを学んだことがない方でも、しっかり身につけられます。
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4. まとめ
ビジネスマナーは、車で送迎を行う場合にも必要です。
車に乗せるお客さまが気持ちよく過ごせるよう、記事内で紹介した項目を参考に、気を配るようにしましょう。
より深く実践的に車の送迎時のビジネスマナーを学びたい場合は、役員運転手業務を専門的に行う会社に就職するのもおすすめです。
知識だけでなく、実践でもビジネスマナーを学べます。
車の送迎におけるビジネスマナーは数も多く、すぐに身につけるのは非常に難しいです。
インプット・アウトプットの繰り返しを徹底し、少しずつ身につけていきましょう。
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