2023年12月29日
運転が好きで、プロドライバーに興味があるけれど、定義がよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
プロドライバーは車の運転を仕事とし、かつ高い運転技術とさまざまなスキルを持つプロフェッショナルです。
またプロドライバーはタクシー運転手や大型トラック運転手、さらには役員運転手など、さまざまな場所で活躍しています。
この記事では、プロドライバーの具体的な仕事内容、求められる技術やスキルについて解説します。
1. プロドライバーの定義
プロドライバーは、車の運転を仕事にする方を指し、例としてタクシーやハイヤー運転手・バス運転手・トラック運転手・役員運転手などがあります。
またプロドライバーには、一般のドライバーよりも高い運転技術とスキルが求められます。
仕事中に人やものを運ぶため、交通ルールの遵守はもちろん、衝撃の少ない運転を心がけたり、事故を起こさないよう適切なスピード管理やハンドル操作をしたりと、さまざまなことに留意しながら運転をする必要があるでしょう。
また職種によっては大きな車種、特殊な車種の運転を行う場合は、車種の特徴を理解した運転が必要となります。
2. プロドライバーの仕事の種類
プロドライバーの仕事内容や、年齢制限、給与形態、収入については以下の表の通りです。
表1
職種 | タクシー運転手 | ハイヤー運転手 | バス運転手 | トラック運転手 | 役員運転手 |
仕事内容 | お客様が希望した目的地まで輸送する | 政治家や海外VIPなどが希望した目的地まで輸送する | バス停からバス停まで乗客を輸送する | 貨物自動車で貨物を運ぶ
|
企業専属で会社役員や会長の送迎を行う |
年齢制限 | 最少年齢21歳~ | 最少年齢21歳~ | 最少年齢21歳~ | (大型トラックの場合)最少年齢21歳~ | 最少年齢18歳~ |
給与形態 | ・A型賃金(固定給制)
・B型賃金(歩合給制) ・AB型賃金(固定給制+歩合給制を組み合わせたもの) |
・固定給制
・基本給制+歩合給制 |
・固定給制 | ・固定給制
・歩合給制 ・固定給制+歩合給制 |
・固定給制 |
年収 | 361万3,300円 | 327万6,400円 | 398万7,100円 | 477万3,700円 | 327万6,400円 |
※厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より筆者計算
それぞれの仕事に特徴があるため、ご自分の興味に合ったものを探してみましょう。
3. プロドライバーに必要なスキル3選
プロドライバーの仕事は、車を運転するだけではありません。
乗客や依頼者に信頼されるためには、高い運転技術やコミュニケーション能力、気配りができる力を組み合わせて、仕事を行う必要があります。
この3つのスキルについて詳しくご紹介します。
3-1. 高い運転技術
プロドライバーは、人の命や積み荷を守るため、安全第一で運転をする必要があります。
高い運転技術の例に、以下が挙げられます。
・車両間隔を正しく把握し、狭い道の通行やすれ違いなども問題なくできる
・巻き込み事故や接触事故の防止のため、カーブする際の内輪差・外輪差を正しく把握している
・適切なタイミングでアクセルやブレーキを踏み、急停止・急発進をしない
・車間距離やスピードが安定している
高い運転技術を身につけるには、日々の運転での意識と繰り返しの練習が必要です。
乗っている方や積み荷の依頼主に安心して任せてもらえるような運転技術を身につけることが大切です。
3-2. 高いコミュニケーション能力
プロドライバーの仕事は、高いコミュニケーション能力も必要です。
人と話すのが苦手なので、運転の仕事に就きたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし好印象を与えるためには、自分からの挨拶や、はきはきとした態度で会話をする必要があります。
コミュニケーション能力は業務上のやり取りを円滑にするためや、乗客のサービス満足度を上げるために必要です。
相手の気持ちを考え、何をしてほしいか読み取ったり、予測したりしたうえで行動をしましょう。
3-3. 細やかな気配り
細やかな気配りができるのもプロドライバーの重要な要素です。
たとえば、以下の要素が挙げられます。
・積み荷が破損しないよう、注意して運べる
・乗客が暑さ・寒さで不快そうにしていたら、空調の調整をする
そのほか、車や自身の管理についての気配りとして以下の点が挙げられます。
・車体の整備を怠らない
・睡眠時間や体調など自己管理ができる
接触事故や死傷につながる重大な事故を起こさないよう、車体や自分自身にもしっかり気を配ることが必要です。
4. プロドライバーとして働くには
プロドライバーとして働くためには、それぞれ資格が必要な場合や、身体条件に定めがあります。
今後プロドライバーとして働きたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
4-1. プロドライバーに必要な資格
一般的に乗用車を運転する際には「第一種運転免許」が必要ですが、営利目的で客を運送する事業を行うためには「第二種運転免許」の資格が必要です。
「第二種運転免許」の取得には、「第一種運転免許」を取得後、3年以上経過(停止期間は除く)していることが要件になります。
それも踏まえて、プロドライバーに必要な資格は表の通りです。
表2
職種 | 必要な免許 |
タクシー運転手 | 普通自動車第二種運転免許 |
ハイヤー運転手 | 普通自動車第二種運転免許 |
バス運転手 | 大型自動車第二種免許 |
トラック運転手 | 中型自動車運転免許
大型自動車運転免許 ※運転する車種によって異なる |
役員運転手 | 普通自動車第一種運転免許
※クライアント企業所有の車を使用する場合 |
5. まとめ
プロドライバーは、高い技術やコミュニケーションスキル、細やかな気遣いが必要な仕事です。
また、普通自動車第一種運転免許だけではなく、普通自動車第二種運転免許や大型自動車運転免許、中型自動車運転免許が必要な場合もありますので、希望される職種についての確認が必要です。
プロドライバーとして活躍されたい方は、自身の身体条件や資格を確認しましょう。
プロドライバーを目指すならば「セントラルサービス株式会社」のように、高質なサービスを提供する役員運転手の育成・派遣を行っている、大変評判が高い企業へ応募することをおすすめします。
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