専属ドライバーとは、担当する特定のお客様を目的地まで送迎する運転手のことです。

お客様は会社経営者やその役員、議員、芸能人など法人から個人までさまざまです。

本記事では、専属ドライバーの仕事内容や給与、仕事のやりがいをご紹介します。

また、専属ドライバーに向いている人や必要な資格なども解説していますので、専属ドライバーへ就職や転職を考えている方は参考にしてください。

 

 

 

1. 専属ドライバーとは？

専属ドライバーについて以下、4つのポイントでご紹介します。

1.仕事内容

2.給与・福利厚生

3.勤務時間

4.やりがい

 

専属ドライバーとは、どのような職業なのか理解を深めましょう。

 

1-1. 仕事内容

専属ドライバーを雇うのは、会社経営者やその役員、議員、芸能人などさまざまで、お客様となった雇用主を安全に目的地まで送迎するのが主な業務です。

また、約束の時間までに目的地へ到着するために入念なルート調査や道路工事・交通状況の情報収集も重要な仕事です。

そのほかにも、仕事業具となる車輌の点検・整備や日報の作成、来客対応など多岐にわたります。

 

会議や商談を行っているお客様の戻りを待っている時間を「待機時間」と呼び、その間は洗車や清掃、休息をする時間に充てられます。

対面で会議や商談を行う機会が増えているため、専属ドライバーの需要は高まり、求人募集をしている企業や専属ドライバーの派遣会社が急増中です。

 

1-2.給与・福利厚生

専属ドライバーの平均給与は地域によって異なりますが、25万円前後です。

残業や休日出勤が多いお客様を担当した場合、専属ドライバーも同じようなスケジュールでの稼働が求められるため、給与が平均よりも高くなる可能性もあります。

所属する会社によってボーナスの支給や昇格・昇給があり、安定した働き方が可能です。

 

社会保険の完備、交通費の全額負担、夏季休暇、年末年始休暇など福利厚生が手厚い会社もあります。

会社独自の制度を取り入れている場合もあるため、どのような福利厚生があるのか気になる方は担当者へ伺ってみるとよいでしょう。

 

1-3.勤務時間

専属ドライバーの勤務時間は、基本9時から18時ですが、お客様のスケジュールに合わせて働くため、この限りではありません。

会議や接待がある場合、残業や休日出勤を依頼される場合もあります。

所属する会社によっては、休日出勤手当の支給や代休の取得が認められています。

 

休日のゴルフ接待も増えているため、柔軟な対応を求められる場合も多くあるのが専属ドライバーの特性といえるでしょう。

 

1-4.やりがい

休日出勤や残業など柔軟な対応が求められる場面がある専属ドライバーですが、やりがいも多くあります。

専属ドライバーとして働くうえでの主なやりがいは以下です。

 

・高級車を運転できる

・ほかのドライバーと比較して給料が高く安定して働ける

・待機時間にしっかり休憩ができる

・ほかのドライバーと比較して肉体労働が少ない

 

お客様が所有する車輌を運転するケースが多いため、普段は乗ることのない高級車を運転できる場合があります。ほかのドライバー職と比較しても肉体労働が少なく、安定して長く働けます。

待機時間は仮眠を取ってしっかり休息できるため、疲労を蓄積することなく安心して運転に集中できるでしょう。

 

2.専属ドライバーについてのFAQ

ここからは専属ドライバーについて気になるポイントをFAQ形式でご紹介します。

ドライバーへの就職・転職を考えている方は、FAQを参考に専属ドライバーとして活躍することもぜひ検討してください。

 

2-1.専属ドライバーに向いている人とは？

 

「車の運転が好き」という気持ちも重要ですが、それだけでは専属ドライバーは務まりません。

専属ドライバーに向いている人は、以下に挙げたようなポイントで業務を遂行できる人です。

 

・気配りができる

・秘密を守れる

・コミュニケーションスキルがある

・時間管理能力がある

 

業務の特性上、会社経営者や役員を乗せて運転するため、高いプロ意識を持って仕事をする必要があります。

 

2-2.専属ドライバーは未経験からでも始められる？

専属ドライバーは未経験からでも始められる仕事です。

しかし、車を運転するには「普通自動車第一種運転免許」が必須なため、免許を持っていない場合は教習所へ通う必要があります。

 

未経験で専属ドライバーへの就職・転職を考えているなら、研修制度が充実している専属ドライバーの派遣会社へ就職するとよいでしょう。

専属ドライバーは運転技術のほか、ビジネスマナーや高いコミュニケーションスキルが求められるため、運転技術講習のほかマナー講習などを行なっている会社を選ぶと安心です。

 

勤続年数が増えると、運転業務以外にも、新人研修を行う「教育専任ドライバー」として活躍できる会社もあります。

 

2-3.専属ドライバーに必要な資格はある？

専属ドライバーは車を運転することが仕事のため、「普通自動車第一種運転免許」の所有が必須です。

オートマ限定免許でも応募できる会社が多く、限定解除を行う必要はありません。

また、お客様のなかには左ハンドルの車を所有し、移動用に使用している場合があるため、左ハンドルの運転経験がある方は採用の際に優遇される可能性も考えられます。

 

専属ドライバーは性別や年齢の制限を設けていない場合が多く、定年後の再就職先としてもおすすめです。

普通自動車第二種運転免許を所有していれば、ハイヤーなどの運転もできるため、仕事の幅も広がるでしょう。

 

2-4.専属ドライバーの仕事は大変？

お客様のスケジュールに合わせた働き方になるため、柔軟な対応が求められます。

また、高いビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身につける必要もあり、ほかのドライバー職と比較すると大変かもしれません。

 

お客様の取引相手に会うことも想定されるため、身だしなみを常に整えておく必要があり、使い古したスーツや靴の着用は認められません。

常に清潔感のある服装・頭髪で業務を行う必要があります。

 

言葉遣いや所作にも細心の注意を払ったり、臨機応変な対応をしたり、大変な部分もある仕事です。

しかし、お客様から直接評価され、感謝の言葉をかけられる場面もあるため、働きがいを多く感じられる仕事ともいえます。

 

2-5.研修や教育制度はあるの？

 

社内研修や教育制度を設けている会社もあります。

研修内容は会社によってさまざまで、セントラルサービス株式会社では運転技術研修やビジネスマナー講習、安全講習を行っています。

 

また、会社によっては秘書検定などビジネス面で活躍する資格の取得を支援しているため、将来的にどのような専属ドライバーになりたいのかも視野に入れ、応募する会社を検討しましょう。

 

3.まとめ

専属ドライバーのお客様は会社経営者や役員などVIPに該当する方々で、安全に目的地まで送迎する重要な役割を担います。

「車の運転が好き」という気持ちも重要ですが、長く専属運転手として活躍するためには、高度なビジネスマナーやコミュニケーションスキル、臨機応変に対応できる柔軟性も求められます。

ビジネスマナーやコミュニケーションスキルに不安のある方は、社内研修に手厚い会社への就職を検討しましょう。

 

役員運転手といえば、東京都内を中心に専属ドライバーを派遣している「セントラルサービス株式会社」が有名です。

専属ドライバーの需要が高まっているため、正社員採用で専属ドライバーになりたい方を募集しているようです。

興味がある方は「役員運転手（ドライバー）求人募集」へ、電話またはメールにて問い合わせてみてはいかがでしょうか？