急成長をとげる自動運転技術により、役員運転手のように自動車を運転する職業がいずれ無くなると考えている方も多いでしょう。

本記事では、求人募集の背景や自動運転の影響から役員運転手の将来性について解説します。

また、役員運転手の働き方や将来的に活躍するうえで身に付けておきたいスキルについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

1. 役員運転手の仕事に将来性はあるか？

AIの普及により、将来的になくなる仕事が増えるといわれています。

仕事道具が「自動車」になる、役員運転手の仕事が今後減っていくと危惧している方もいるかもしれません。

「求人募集の状況」と「自動運転技術の普及による影響」から、役員運転手という仕事の将来性を考えてみます。

 

1-1. 求人募集の状況

ドライバー職はどこの業界も人手不足で、特に物流業界は輸送力の低下が問題になっています。

ドライバーの需要と供給が成り立たず、2024年以降は「荷物が届かない」「引っ越しが予定通りに進まない」などの問題が出てくると予測されています。

 

役員運転手もほかの業界と同じように、需要が高まっているドライバー職の一つです。

新型コロナウィルス感染症の影響により対面での会議や商談などはオンラインで行われるようになっていました。

しかし、新型コロナウィルス感染症が５類感染症に移行したことによって、会議や商談はコロナ禍前のように対面で行う頻度が増えてきています。

このような現状から役員運転手の求人数は増え、都内では3,000件を超えています。

 

1-2.自動運転技術の普及による影響

国土交通省は、2030年をめどに無人自動運転移動サービスの普及を本格化することを考えています。

現段階では、自動運転レベルは「特定条件下における自動運転」が可能なレベルで、本格的な実用化までには至っていません。

 

完全自動運転が普及されたとしても、全ての車が自動運転可能な車へすぐに移行するわけではありません。

そのため、人間の運転技術なしに完全自動運転に移行されるのは、まだ先の未来と考えられます。

 

2.役員運転手の働き方

需要が高まっているドライバー職の一つである役員運転手の働き方を、以下3つのポイントでご紹介します。

 

1.雇用形態

2.業務内容

3.仕事におけるやりがい

 

ドライバー職への就職や転職を考えている方は、ぜひ役員運転手として働くことも視野に考えてみてください。

 

2-1. 雇用形態

役員運転手の雇用形態は、さまざまです。

役員運転手を募集している企業へ就職して、正社員や契約社員、パートなどの雇用形態で勤務する場合もあります。

企業と直接契約して働くため、その企業から提示された条件で働きます。

 

また、契約している会社へ役員運転手を派遣する会社に所属する方法も選択可能です。

役員運転手を派遣する会社は、研修制度が充実し、相談できる先輩や上司がいるため、未経験で働く方にとって安心できる環境です。

 

役員運転手はほかのドライバー職と比較して、自分の働き方に合う雇用形態で働ける特徴があるといえます。

 

2-2.業務内容

役員運転手のお客様は会社経営者やその役員で、担当するお客様のスケジュールに合わせて安全に目的地までの送迎が主な仕事です。

そのほかに、車輌の点検や清掃、交通状況の確認、日報の作成などの事務作業も行います。

お客様が会議や商談を行っている際の待機時間は、車の清掃のほか、仮眠を取ったり、読書をしたり、自由に過ごせます。

 

役員運転手の平均月収は働く地域によって変動しますが、25万円前後です。

試用期間中の給料が変わらない会社もあるため、求人票はきちんとチェックしておきましょう。

また、ボーナスの支給や昇給がある会社も存在します。

 

担当するお客様によっては残業や休日出勤を依頼される場合もあるため、残業代や休日手当の支払いや代休の取得ができる会社を選びましょう。

 

2-3. 仕事におけるやりがい

役員運転手のやりがいは以下のとおりです。

 

・給料が安定している

・待機時間は1人になれる

・高級車を運転できる

・お客様（経営者や役員）と信頼関係が築ける

・お客様から直接感謝される機会が多い

 

役員運転手はお客様の「専属」となって一緒に行動することが多いため、ほかのドライバー職に比べるとお客様との信頼関係が築きやすく、直接感謝をされる機会が多いです。

 

土日祝日に会議や接待があると出勤を依頼されるため、希望する休みが取れない場合もあります。

しかし、役員運転手であるという「プロ意識」を持って働けば、信頼関係が構築され、より働きやすい環境を整えられるようになっていきます。

 

3. 役員運転手として活躍するために身につけたいスキル

役員運転手は会社経営者やその役員と行動をともにするため、ほかのドライバー職に比べて身に付けておきたいスキルがあります。

以下のようなスキルを身に付けておけば、役員運転手として即戦力として活躍できます。

 

・運転技術

・コミュニケーション能力

・ビジネスマナー

 

それぞれのスキルを解説します。

 

3-1. 運転技術

運転技術はどのドライバーにとっても必要なスキルです。

役員運転手はお客様を会議や商談などの時間に間に合うように目的地まで安全にお送りする必要があります。

そのため、交通ルール違反をしないよう安全に運転する技術が必要です。

 

また、スムーズに目的地にたどりつくための土地勘や道路工事区画があった場合の別ルートなども頭に入れておくのも大切です。

場合によっては近隣の公共交通機関まで送迎し、目的地まで自ら行っていただくこともあるため、機転を利かせられる柔軟性も求められます。

 

3-2. コミュニケーション能力

役員運転手のお客様は会社経営者や役員であるため、丁寧な言葉遣いで対応することが特に重要です。

目的地の変更や送迎の時間など、業務連絡への受け答えもきちんと行う必要があります。

 

また、お客様の取引相手が乗車したり、来客対応をしたりする場合も考えられます。

役員運転手として活躍するならコミュニケーション能力を磨いて、お客様を困らせない対応ができるようにしておきたいものです。

 

3-3. ビジネスマナー

活躍している役員運転手は「高度なビジネスマナー」も身に付けています。

挨拶や電話の応答、お客様との対話など、さまざまな面で礼儀正しく接することが求められます。

また、車内で交わされた会話は会社にとって重要な情報のため、どのような場合であっても口外せず、守秘義務を遵守しなければなりません。

 

身だしなみを整えるのも重要な要素です。

着古したスーツや乱れた頭髪はお客様へ不快感を与えますし、プロフェッショナルとしての意識が欠けているように感じられます。

お客様の会社の一員であるという自覚をきちんと持って、どこに行っても恥ずかしくない身だしなみを心がける必要があります。

 

4. まとめ

役員運転手は自動運転技術が普及しても、すぐにはなくならない仕事です。

また、コロナ禍以前のように会社への出社や会議、商談が対面で行われる機会が増えたため、役員運転手の需要は高まっています。

ドライバー職へ就職・転職を考えている方は、ぜひ役員運転手として働くことを検討してはいかがでしょうか。

 

役員運転手の派遣をしている「セントラルサービス株式会社」は、役員運転手の派遣を希望するお客様からの問い合わせが多く、未経験の方でも安心して働けるよう教育専任ドライバーによる研修制度が充実しているようです。

 

困りごとがあっても相談できる環境が整っていると評判のため、安定したドライバー職で働きたい方は求人情報より問い合わせてみてください。