2023年03月23日
「送迎ドライバー」といっても、働く場所はさまざまです。
運転する車両や乗車するお客様も多種多様なため、求められる資格やスキルも異なります。
そこでこの記事では、送迎ドライバーの種類や必要な資格、働くうえでのメリット・デメリットなどについてご紹介します。
送迎ドライバーに興味があるけれど、自分のもっている資格でできるのか気になっている方や、どのようなスキルが必要なのか知りたい方はぜひ参考にしてください。
1. 送迎ドライバーの種類
送迎ドライバーにはさまざまな活躍の場があります。
どの職種も仕事のメインは運転ですが、運転する車両やお客様はそれぞれ異なります。
【送迎ドライバーの職場】
・介護サービス
・保育園や各スクール
・ホテルや旅館
・各企業(役員運転手)
・そのほか(葬儀場・空港・病院など)
お客様と頻繁にコミュニケーションをとる必要がある職種や運転とは関係ない業務を行う職種もあり、ご自身にとって働きやすい職場選びをしましょう。
2. 送迎ドライバーに必要な資格とスキル
送迎ドライバーは、種類によってお乗せするお客様が変わり、必要な資格やスキルも異なります。
それぞれ、どのような資格やスキルが必要なのか確認してみましょう。
2-1. 介護サービスの送迎ドライバー
介護サービスの送迎ドライバーに必要な資格は「普通自動車第一種免許」です。
運転する車両によっては「中型もしくは大型自動車第一種免許」が必要なケースもあります。
業務内容が送迎のみの場合は、介護資格は求められません。
ただし求人によっては、介護資格を求められる場合もあるでしょう。
運転自体は通常の車両と変わりませんが、福祉車両独自の機能が付いていることが多く、これらの操作を覚えなければなりません。
介護スタッフは同乗するものの、認知症の方の対応をする可能性もあり、接し方に注意が必要です。
運転中も利用者の方が安心して移動できるよう気配りができる方に向いている仕事といえるでしょう。
しかし普段外出の機会が少ないデイサービスやショートステイ利用者の方は、サービスを楽しみにしている方も多くいらっしゃいます。
たいへんではあるものの、その手助けをしている充足感を味わえるやりがいある仕事です。
運転業務自体は、朝と夕方数時間ずつの勤務となりますが、契約内容によってはその間ほかの業務を任される可能性もあります。
2-2. 保育園や各スクールの送迎ドライバー
保育園やプール・体操教室などのスクールに通う方々を乗せて運転する送迎ドライバーも需要のある職種です。
必要な資格は、それぞれの所有する車両によって異なりますが、基本的には普通・中型・大型いずれかの第一種免許が求められます。
保育園のように朝・夕のみ運行もありますが、スクールのように老若男女・時間問わず利用のある場合は、決められたルート・停車場所を1日巡回する業務もあるでしょう。
朝・夕のみの場合は、保育園で雑務をこなすケースもあります。
清掃や備品管理のような仕事がメインとなりますが、園内で働く以上、お子さんと接することもあります。
子ども好きな方は、楽しんでできる職場となるでしょう。
2-3. ホテル・旅館の送迎ドライバー
ホテルや旅館の送迎ドライバーの仕事もあります。
最寄り駅から施設までの送迎を行うほか、ブライダルを行っている場合は、挙式に参列される方の送迎を担当することもあります。
こちらも、所有する車両の大きさによって、普通・中型・大型の第一種免許が必要です。
ホテルや旅館に来られるお客様にとって、ドライバーは最初に顔を合わせるスタッフ。
第一印象が決まるからこそ、気分よく過ごしていただけるような対応を心掛ける必要があります。
お客様とのコミュニケーションが好きな方に向いている職業といえるでしょう。
2-4. 企業の送迎ドライバー(役員運転手)
企業に所属し、社長や役員の送迎を担当するのが役員運転手です。
ご自宅・取引先・会合場所などへの送迎を担当するほか、車両の清掃や管理を行うことが主な仕事です。
役員運転手に必要な資格は、普通自動車第一種免許のみ。
ただしさまざまなスキルが求められます。
身分のある方を担当するため、ビジネスマナーや守秘義務の徹底は必須です。
分刻みのスケジュールをこなす役員の方もいらっしゃるため、時間厳守の運行が求められます。
たいへんな仕事ですが、めったにできない経験ができるメリットがあります。
【企業の送迎ドライバーのメリット】
・普段は運転できないような高級車を運転できる
・大企業役員の業務のサポートができる
・貴重なお話をうかがえる など
勉強になることが多く、常に向上心を持ち続けている方におすすめの職種です。
2-5. そのほかの送迎ドライバー
ご紹介したほかにも、空港・葬儀場・病院などの送迎ドライバーの仕事があります。
葬儀場や病院では、運転以外にもお客様や患者さんの対応が必要なこともあります。
【求められる資格】
職場 | 必要な資格 |
空港 | 大型自動車第二種免許 |
葬儀場 | 普通自動車第一種免許 ※参列者の送迎をする場合は中型もしくは大型自動車第二種免許 |
病院 | 普通・中型・大型各種自動車第一種免許 |
それぞれ、TPOに応じた振る舞いが必要な仕事ですので、ビジネスマナーが身についた方に向いているでしょう。
3. 送迎ドライバーになるおすすめポイント
送迎ドライバーはさまざまな職場で活躍していますが、体力的に負担がある仕事はほとんどありません。
そのため歳を重ねてからでもできる仕事が多いことが特徴です。
また特別な資格は必要なく「普通自動車第一種免許」だけでできる仕事も多いため、初心者でも挑戦しやすい職種といえるでしょう。
仕事によっては、フルタイムではない仕事もあり、ワークライフバランスを考えた働き方ができます。
人と接する仕事がしたい方にとっても、お客様と適度なコミュニケーションができることも魅力です。
4. 送迎ドライバーの仕事でたいへんなこと
お客様の送迎をするからには、高い運転技術が求められます。
業種によっては、大型車の運転をすることもあり、普通車の運転以上に周囲へ気を配った運転が必要です。
運転に対するストレスが溜まることもあるでしょう。
運転の仕事をしたいと考えて入社しても運転以外の仕事の方が案外多く、イメージと違うと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
マッチングが合わない可能性もあるため、求人に応募する際は、実際に運転する時間や運転以外の仕事は何をするのかといったことを必ず確認しましょう。
5.送迎ドライバーになるには
送迎ドライバーになる方法は、求人に募集するだけではありません。
ほかにもドライバー派遣専門の会社に入社もしくは登録する方法があります。
派遣会社であれば、短時間や週に3日など希望した働き方に合う仕事を紹介してもらうことも可能です。
幼稚園バスの運行が得意な会社や役員運転手専門の会社などがあるため、ご自身で働いてみたい業種を得意とする会社を探してみるとよいでしょう。
このような会社のメリットは、教育をしてもらえること。
たとえば都内を中心とした役員運転手専門の派遣・請負会社「セントラルサービス」では、役員運転手に必要とされるビジネスマナーや気配りの方法・ルート設定の方法などの研修を行っています。
初めての職種は不安がありますが、しっかり研修が受けられれば安心して仕事に就けるでしょう。
6.まとめ
送迎ドライバーの仕事は多種多様です。
必要な資格も異なりますが、普通自動車第一種免許のみでできる仕事もあり、初めての人でも挑戦しやすいでしょう。
仕事の種類によって送迎する方が異なることや、運転業務以外に雑務をこなすこともあるため、求人に応募する際はしっかりと詳細を確認することをおすすめします。
不安があり「自分に合った仕事を紹介してほしい」「スキルを身につけたい」といった方は、ドライバー派遣の会社も検討してみましょう。
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