2022年04月28日
役員運転手の仕事は、役員を補佐する重要な仕事です。
そのため優秀な人材を採用したいと考える担当者の方も多いでしょう。
採用で失敗しないためには、事前にいくつかのことをチェックする必要があります。
また採用時の書類選考や面接は、一般の社員とは異なる視点で見ることも重要です。
そこで今回は、役員運転手の「採用の事前準備」と「採用時の面談」で行うべきチェック内容を、それぞれ3つずつご紹介します。
「役員運転手の採用では何に気を付ければよい?」
「一般の社員の採用と同じ方法で大丈夫?」
と疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 【採用前に確認】役員運転手の仕事
役員運転手の仕事は、役員のスケジュールが滞りなく進むように補佐することです。
時間厳守で、安全に役員を目的地までお送りする必要があります。
役員のスケジュールによっては夜間や休日に業務が入る可能性もあります。
プライベートが犠牲になる可能性もあり、誰かの役に立つ仕事をしたいと志を高く持っていなければできない仕事です。
さらに運転時には役員の命を預けることもあり、優秀で信頼できる人物でなければなりません。
優秀なドライバーに仕事をしてもらうためには、採用でよい人材を見極め、ドライバーならではの教育が必要です。
2. 役員運転手の「採用の事前準備」で行うべき3つのチェック事項
優秀な役員運転手を雇用・教育するためには、事前準備も重要です。
役員運転手を採用する前にまずは以下のことを確認しましょう。
<役員運転手採用前の確認項目>
・役員運転手の労働時間
・役員運転手の雇用形態
・採用後の教育方法
何のためにこれらのことを確認しなければならないのか、ひとつずつ詳しくご紹介します。
2-1. 役員運転手の労働時間
役員運転手の勤務時間は、担当する役員運転手次第で大きく変わります。
夜間や休日にも働く役員を担当する場合、役員運転手も時間外労働や休日出勤が多くなります。
ここで問題は、役員運転手の勤務時間の長さです。
現在36協定では、時間外労働に対し月45時間・年360時間という罰則付きの上限が設けられています。
採用前に労働時間がどの程度になるか確認し、上限を超えないかどうか調べてみましょう。
時間外労働が多くなるようであれば、採用人数を増やす・勤務時間外はアルバイトやパートを雇用するといった方法を検討する必要があります。
2-2. 役員運転手の雇用形態
役員運転手を、正規もしくは非正規雇用するのかの検討も必要です。
役員運転手の仕事は、場合によっては会社と役員のご自宅の送迎のみという可能性もあります。
その場合、正社員として雇用したとしても、朝・夕以外は、仕事がなくなってしまいます。
パートや契約社員・派遣社員といった雇用方法を検討し、無駄なコストをかけないようにしましょう。
正社員雇用する場合は、待機時間には他部署の仕事の補助に入るなど、無駄な時間を作らない方法を考えます。
2-3. 採用後の教育方法
役員運転手の採用後、教育はどのように行う予定でしょうか?
役員運転手は一般社員の中途採用とは、教育内容が異なります。
役員運転手に必要な教育とは、身につけるべきスキルに関するものです。
<役員運転手が身につけるべきスキル>
・運転技術
・ビジネスマナー
・守秘義務の徹底
・こまやかな心遣い など
単独で業務を行う役員運転手は、仕事内容をチェックしてもらう場がありません。
だからこそ、最初の段階で必要なスキルを身につけさせなければならないのです。
しかし、役員運転手特有の運転や心配りの方法などは、経験者でなければ教えられません。
採用後、満足な研修が行えるのか、まずは考えてみましょう。
自社で研修が難しい場合は、研修ができる派遣会社などに依頼を考えましょう。
役員運転手の教育に関して、詳しくはこちら
→「役員運転手に研修は必須!スキルを磨く5つの研修内容紹介」
3. 役員運転手の「採用時の面談」で行うべき3つのチェック事項
雇用形態や労働時間、教育といった問題がクリアになったところで、求人募集をかけます。
書類選考や面接で役員運転手としての資質があるかチェックする方法は3つあります。
①運転経験の有無
②ビジネスマナーやコミュニケーション能力の有無
③無駄口をたたかない
これらは役員運転手が業務を行ううえで、重要な要素となります。
3-1. 運転経験の有無
まずは書類選考をする段階で、職務経歴書や履歴書から運転経験の有無を確認します。
タクシーやハイヤーのように、お客様を乗せて運転する仕事に就いていた方なら、運転技術があり、ある程度おもてなしの仕方も身についているはずです。
もう1つ、運転経験でチェックしたいのが、どういった車を運転した経験があるのかです。
役員の使用する社用車は、外国の車も多く、左ハンドルの場合もあります。
最近では、トヨタのアルファードのような、大型車も人気です。
これらの共通点は、運転に気を遣うこと。
未経験の場合は、慣れるまで何度か練習する時間を設けたほうがよいでしょう。
3-2. ビジネスマナーやコミュニケーション能力の有無
役員運転手は、運転だけが仕事ではありません。
役員の荷物をお持ちし、エスコートすることも仕事の1つです。
その際に必要なのが、身だしなみや言葉遣いといったビジネスマナーや、失礼に当たらないような話ができるコミュニケーション能力です。
取引先では、役員運転手も取引相手の一人。
相手の方を怒らせてしまえば、取引中止もあり得ます。
ビジネスマナーやコミュニケーション能力は、面接時の立ち居振る舞いや、質問に対する回答の仕方などから判断できます。
3-3. 無駄口をたたかない
役員運転手は通常、役員とは一切無駄話をしません。
自分から話しかけるのは、もってのほかです。
役員に話しかけられたとしても、要領よく手短に返答するのみ。
タクシーのように、世間話はしません。
少し話しただけでも、言葉の端々に賢さを感じられる方がいらっしゃいます。
クレバーな方は、要領のよい話ができる上に気遣いもできるため、役員運転手にぴったりです。
逆に面接時、質問に対して長々と要領を得ない答えをする方や、聞いていないことまで話すような方は役員運転手としては、不向きな方と言えます。
4. 自社採用ではない派遣・請負という雇用方法
役員運転手の採用には、自社雇用以外の方法もあります。
それが、派遣・請負会社に役員運転手を依頼する方法です。
役員運転手に限らず、人をひとり雇用するのは非常に時間と労力がかかります。
求人を出したからといって、必ずしもよい人材を雇用できるとも限りません。
そのリスクを回避できる方法が、役員運転手の派遣・請負会社に依頼する方法です。
役員運転手専門の派遣・請負会社にはさまざまなメリットがあります。
4-1. 採用の手間がない
役員運転手の派遣・請負会社の場合、希望を伝えればそれに合った人材を探し紹介してもらえます。
そのため求人を出す手間や、採用にかかる時間を短縮できます。
忙しい採用担当者の負担も軽減されるでしょう。
4-2. 教育の必要がない
派遣・請負会社では、運転やビジネスマナーの研修を行っています。
そのためスキル面の教育を行う必要は、ほとんどありません。
運転手の教育は難しいと感じている企業の方にも安心です。
4-3. コスパがよい
派遣・請負会社の役員運転手は自社採用するよりもコスパがよく、会社への負担が軽減されます。
自社採用すると、給与以外にも社会保険や福利厚生費などさまざまな費用が毎月かかります。
派遣・請負の役員運転手なら、毎月の役員運転手に対する費用のみ。
しかし会社によって費用はピンキリ。
複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。
5. 都内でおすすめの役員運転手の派遣・請負会社
都内で役員運転手の派遣・請負会社をご紹介するなら「セントラルサービス」がおすすめです。
教育体制が整っており、役員運転手もハイレベル。
また費用も都内では良心的な価格設定で、短時間だけ依頼する「スポット契約」も用意されています。
気になる方は一度、問い合わせてみてはいかがですか?
6. まとめ
役員運転手には、役員の仕事を支えるという重要な役割があります。
そのため役員運転手の採用は、一般の社員を雇用する以上に慎重になります。
採用前・採用時には、ご紹介したポイントをしっかりと抑え、失敗しない役員運転手選びを心がけましょう。
自社採用が難しいと感じた場合は、メリットの大きい「派遣・請負会社」の役員運転手もおすすめです。
最終的に、役員の仕事をしっかり補佐できる人材を雇用できるような採用方法を、検討してみましょう。
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